エンジニアリングの体験 ~朝食メニューに貢献~

コラム

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私は、幸せな人間と思う。 なぜなら、お客様の大金を使ってでしか経験できない、開発体験が出来るからです。
それも、自分の主張を具現化出来る所がほんとに幸せなことなのです。

平成14年~ ハムソーの企業に、食パン・セミフランスパン・ホットドックパンの生産に踏み切るよう1年かけて説得し、平成15年にパンの生産ラインを完成させました。
そうです!ハム屋さんが粉を扱うビジネスを始めたのです。

それまでは、数社のパン屋さんから食パンなどを購入して、トーストの上にソース、チーズ、サラミ・ベーコンなどを乗せたトーストピザの2次加工生産していたのです。そのパンを「自社生産すべきと」私は主張したのです。
その理由は、トーストピザはパンが<キー>でそれをパン屋さんに依存していることは、商品戦略の武器を持たないことになります。故にパンは自社で作るべしと主張したのです。

主張の理由は、朝の時間帯に忙しい消費者に朝食メニューとして、カロリー・味・価格・購入の利便性に価値ある商品を提供してもらいたかったのです。
しかし、説得の1年の間 試行錯誤あってなかなか GOのサインが出ません。

その理由は
1.パンを作ったこととが無い。
2.いつまでこの商品が売れるか解らない。でした。

1. のテーマは、私が責任を持って製パン技術のコーディネートをすることで、説得。
2.のテーマは、いつまで売れるか解らないと云う中途半端な体制なら、この企画は
やめるべし。今回は、絶対に売りぬくという強力な情熱を持つべし。
その理由は、トーストはベーカリーの主力製品で既に朝食に定着している。
このト-ストピザは朝食メニューとして全く違和感が無い。このような説得が理解され、西日本の既存工場内に生産ラインが設置されました。
そして、商品の価格を抑える為に生産ラインは少人数で生産できる自動生産ラインを開発しました。総設備費は約3億円。大変な金額です。
しかし、この計画は成功し、3年後、関東に新工場を約25億円(土地代別)かけて建設したのです。このプロジェクトのリーダーとして参画できましたことは、私の人生にとってとても大変意義深いことでした。   感謝 感謝 感謝!です。

これからは・・・・・大手の企業のエンジニアリングだけでなく、 そのうちに、前出の原田先生が提案する「パンと料理を組み合わせた新しいビジネス提案」に参画出来ればと、ひそかに夢を膨らませております。
このテーマは大手企業が前面に出るビジネスでなく、大手はサポート役で、街の食文化の担い手の小規模オーナーが主役のビジネスです。
日本経済は、小規模店が活き活きと活躍することで活性化するものと思います。

2008/10/17 Yahooブログより転載

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