地域に根ざす「食の文化」とスペシャリスト達のネットワーク

コラム

p_9

私は、大学を卒業してすくに食品機械のメーカーに就職し、食品の生産ラインの設計に従事してきました。
その間31年。正に、お客様からお金を頂き、新しい生産技術を勉強できました。
それを仕事だと簡単に言ってしまえばそれだけのことですが、この財産は小さなお金で買えないものです。

その財産のおかげで、今独立し、小さいわが社ながら、大手のクライアントに恵まれ、その技術・経験を生かしながら、工場の企画・設計・エンジニアリングを生業に致しております。

しかし、現在 製菓製パン・調理食品の業界は地域の中小のメーカーがめっきり少なくなり、私が若かりしころに一緒に粉まみれなって生産現場で、菓子作り・パン作り・ハンバーグなどを、もっと美味しいものを、もっと体にいいものをと、夢を膨らませながら共に物づくりをしてきた味わい深い会社・お店がほんとうに少なくなりました。

この事態に単に時代の流れとあきらめるのでなく、中小業界の活性化させるために、何とか力を合わせ、志を共に出来る方々とWEBを通じてめぐり合いたいと思っております。

文化とは、人が生きるその地域に芽生え、育ち、根付き、独特の文化となって、人の生活に潤いをもたらすものと思います。
その一端を担う「食の文化」も本当に大切なものと思います。

大手企業の戦略の中で、「一律・均一」と云う大量生産の武器の元、地域の文化が 無くなっていくことに憂いを感じている方々もたくさんおられると思います

中小の弱点は「お山の大将的性格」です。
大手は貪欲に他人の経験・技術を利用して拡大していきます。
大手に立ち向かうには「小さくともきらりと光るスペシャリスト達がネットワークを組んで」立ち向かうしかありません。
私は、そのようなネットワークが構築できればと、これからも頑張りたいと思います。

2008/10/02 Yahooブログより転載

»

TOP▲